取材レポート 取材レポート

2021/09/09

羽後町で活躍する若い世代の活動と夢

羽後町に移住し、地域おこし協力隊として活躍している赤石さんと「yado&kissa UGO HUB」をオープンした村岡さん。地域の課題に向き合う「NPO法人みらいの学校」事務局長の佐藤さん。それぞれの活動や思いを伺いました

自分の経験を発信!先駆者として活躍を

西馬音内盆踊りで有名な秋田県羽後町。「緑と踊りと雪の町」というキャッチコピーの通り、 周囲を山に囲まれた県内屈指の豪雪地帯。それ故に神秘的で、希少価値の高い農作物や文化が生まれ育つ場所だと感じます。羽後町の魅力に魅了され続けている3名にお話を伺いました。

羽後町地域おこし協力隊 赤石朝美さん。神奈川県や茨城県、千葉県にも移住経験あり

赤石朝美さんは羽後町地域おこし協力隊として活躍し3年目を迎えました。東京都内でアロマオイルの販売やアロマテラピーのサロンを自身で起業した赤石さん。東京で順調にキャリアを積んでいた赤石さんでしたが、あるときたまたま見かけた羽後町の地域おこし協力隊の募集に強い魅力を感じ、急きょ羽後町への移住を決めたのだそう。一体なぜ、東京での生活をリセットしてまで羽後町に移り住んだのか、お話を伺いました。

羽後町の学童保育の子供たちにアロマのワークショップを開催。羽後町の素晴らしい香りやアロマの薬理作用を伝えている

両親の実家が羽後町で親戚と久しぶりに再会した際「大好きな羽後町のお役に立てることがあればとお話したことで、募集情報をいただいたのがきっかけでした。当時、仕事が順調でしたので悩みましたが、関東在住の両親が元気なうちに挑戦しようと決断しました。実は前々から、羽後町をイメージした香りで、地域おこし発展に貢献したいという密かな思いもあったので、まずは面接を受けてみようという気持ちでした」

羽後産のクロモジを蒸留している様子。羽後町や西馬音内盆踊りをイメージしてアロマオイルの開発をしている

これからの夢は「町の人へ、心身の健康の貢献」と言い切る赤石さん。
「アロマを通じて健康や自然環境に意識を向けてもらうことを目標としています。薬や西洋医学、除草剤や殺虫剤などケミカルなものではなく、アロマをはじめ体に良い食材も取り入れて病気にならないような生活習慣を意識して欲しいと願っています」

今世界でも人気上昇中のクロモジ。採取は自ら行う。「オリジナル精油でファンを増やし、羽後アロマで地域おこしが夢」

移住という大きな決断をした赤石さんですが、ある親戚からは「豪雪地域だから朝ちゃんは絶対に住めない。遊びに来るのと住むのとでは違うんだ!」と言われ、突き放されたような寂しい思いをしたといいます。その時を振り返り赤石さんは「田舎は大雪などの不便さがあっても、山々は美しくその価値もまた素晴らしいです。そうした自然の価値を高め、再注目させるのも私の役目だと今は思っています。都会での満員電車や時間に追われる生活には心がすり減りましたが、常に一流のものたちが身近にあり自分を高められるところが都会の良いところ。田舎と都会、それぞれの良さを十分に理解して、今は羽後町での生活を満喫しています」と教えてくれました。

お寺でワークショップを開催。虫除けスプレーや世界にひとつだけのオイルフレグランスなどを作ることも

お寺で行っているヨガの様子。赤石さんの作った精油を焚いて香りの演出も

最後に移住を考えている方に一言メッセージをいただきました。
「移住という生き方が思い浮かんだら、その思いと向き合ってほしい。人生を変えるには環境を変えなければ変わらない、とも言われていますね。また、自分の経験やアイデアが移住先では斬新に映り先駆者として活躍できることも。応援してくれる方も多いですよ。余談ですが、私は移住してから羽後町でご縁があり、なんと結婚もしました。一生独身でいるつもりだったのに人生は分からないものですね」

杉やヒノキ系、クロモジの他に珍しい香りを日々探索。蒸留する植物が最良の香りと成分を発揮する時期を通年研究中

羽後町地域おこし協力隊は月刊新聞「へちかち」の発行・配布も大切なお仕事。赤石さんはアロマコラムも担当

赤石さんの決断は、大好きなアロマを軸にのびのびお仕事されている今に結びついていたのですね。
次のページでは、羽後町に移住して新しいビジネスをスタートした村岡悠司さんをご紹介します。

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