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「くまくま園」でクマに会う

自然豊かな山中にある「くまくま園」で、のびのびと過ごすツキノワグマ

「マタギの里」として知られる森吉山麓の阿仁地域。マタギとは、農業と狩猟を生業にする人たちで、春から秋にかけては農業を、晩秋〜早春は山に入り狩猟をして生活してきました。狩りで手に入れたクマなどの獲物を「山の神様からの授かり物」として大切にする習慣があり、古くから人と自然がうまく共存してきた歴史があります。そんな地域にあるクマの動物園「くまくま園」では、ツキノワグマとヒグマを飼育しています。

個性的なクマたちが、いろいろな仕草を見せてくれます

「つきのわ舎」では、ツキノワグマが大くま(大人のオス)・中くま(大人のメス)・小くま(1才、2〜3才)に分かれて過ごしており、クマ同士がじゃれ合うかわいらしい姿を見ることができます。餌やり体験の時には、「エサちょうだい」のポーズをするクマもいますよ。子グマが生まれた年には、「こぐまのほいくえん」で1日2回、0才の愛らしい子グマと触れ合うこともできます(期間限定)。

野山にいるようなマイペースな姿を見せるヒグマたち

「ひぐま舎」では、ガラス越しに体の大きなヒグマを見ることができます。運動場で水遊びをする様子は迫力満点! ここにいるヒグマは、秋田八幡平クマ牧場の閉館にともない行き場を失ったクマたちを「くまくま園」で受け入れたという経緯があります。「クマは山の神様から授かる特別な動物」という、この地域ならではの温かい想いが施設運営のベースになっていることがうかがえます。

生まれて間もないツキノワグマの子グマ。姿も仕草も愛らしい

「つきのわ舎」と「ひぐま舎」でクマたちに会ったら、展示コーナー「クマを知ろう」へ。ここでは、クマの生態を知り、野生動物であるクマとどのように付き合っていくかを考えることができます。近年、クマが人の生活圏に出没することが増えました。北秋田市には、昔からクマと上手に共存してきた「マタギ」の文化が根付いています。同じフィールドを、人とクマが一緒に使い合う方法を知り、未来を担う子どもたちにもその文化をしっかりと伝えていくーー「くまくま園」は楽しいだけでなく学びの場でもあるのです。

【北秋田市くまくま園】

住所
秋田県北秋田市阿仁打当字陳場1-39
電話
0186-84-2626
HP
http://hahaha.akita.jp/wp/kumakuma/
開園時間
9:00〜16:00(最終入園15:30)
開園期間
4月下旬〜11月上旬(期間中無休。冬期間はクマが冬眠するため閉園)

続いて、「打当温泉 マタギの湯」の温泉で疲れを癒し、マタギの歴史について知識を深めます。

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